ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。
開催会場と期間は以下の通りです。

東京会場 2017年4月18日(火)~7月2日(日) 東京都美術館 企画展示室
大阪会場 2017年7月18日(火)~10月15日(日) 国立国際美術館



私は2017年9月12日に、朝っぱらから国立国際美術館へ行ってきました。
平日の朝なのに人が多くて大変でした。休日なんてどれほど混雑しているのでしょうね?

YoutubeでもPR動画が上がっています。

「バベルの塔」展PR ボスを超えて編
「バベルの塔」展PR 「バベルの塔」編

目玉作品はピーテル・ブリューゲル1世作の「バベルの塔」です。
そのほか、16世紀のキリスト教をモチーフにした彫刻や絵画と、ブリューゲルに影響を与えた画家であるヒエロニムス・ボスの作品も展示されています。

展示の一番最初の、16世紀ネーデルラントの彫刻が本当にすごくて、現代のフィギュア原型師もビックリのクオリティなのですが、作者不詳のものが多くてますます神秘的です。
絵画のほうも、私も一応油絵具というものを使ったことがあるけど、油彩ってこんなに美しく描けるの!?と驚くばかりでした。同じ道具とは思えなさすぎる。

キリスト教関係の絵画を見ているとどうしても「聖☆おにいさん」を思い出したり、Fateのクリスチャンたちを思い出してしまいます。仏像を見ても「聖☆おにいさん」やFateの仏教徒たちを思い出します。ただのオタクでも美術館に来る権利はある…はず。

ボスとブリューゲルの作品は、とにかく1枚の絵に込められた情報量がすごい。私みたいに「細かく描くのめんどくさい(´・ω・`)」とか言ってる奴はもうダメかもしれません。

ブリューゲルの版画作品「大きな魚は小さな魚を食う」の端のほうにいる、魚っぽいものから人間の足が生えている何かは、展覧会のグッズセット前売券A(※販売終了)のおまけグッズにもなっています。
ボスとブリューゲルの作品には、他にもたくさん得体の知れない生き物が登場します。

画像は作品タイトルで検索すれば出てきます。
私はああいうデザイン大好きなのですが、みなさんはどうでしょうか?

メインの「バベルの塔」は、まるで銀行のATMに並ぶ列のように、ロープで区切られたところを15分くらい並んで、すみやかに鑑賞しました。これは人が多かったので仕方ない。

遠目には塔が大きく描かれているだけに見えますが、細部を見ると、建てかけの塔の周囲で生活している人々や、建設作業をしている人々の様子が生き生きと描写されています。
絵の中に含まれている情報量のわりに、絵のサイズが小さすぎるのがもったいないと感じてしまう。本物のあとに展示されていた拡大複製画のほうが、細部が見やすかったかも。

展示の解説では、バベルの塔の話(旧約聖書「創世記」11章)は人間の傲慢さが引き起こした悲劇かもしれませんが、ブリューゲルの絵からは、協力して大きなことを成し遂げようとする人間たちの力強さが感じられると述べられています。

どちらの側面も真実だと思いますが、とりあえずこれのせいで、外国語の勉強で苦労することになったのかと考えると、個人的には微妙(・ω・)



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土佐光起生誕400年 近世やまと絵の開花 -和のエレガンス-

大阪市立美術館の特別陳列「近世やまと絵の開花 -和のエレガンス-」を見てきました。
開催会場と期間は以下の通りです。

2017年9月2日(土)~10月1日(日) 大阪市立美術館



土佐光起(とさ みつおき)は江戸時代の土佐派を代表する絵師ですが、ライバルの狩野派や宋元画にも学び、従来のやまと絵に繊細な写生描法を取り入れました。
チケットに印刷されているのは「斎宮女御像」の一部分ですが、ナマで見ると人物の髪や着物の柄、表情などの描き込みが本当に細やかで華やかです。

描いた人のテクニックが凄いのは勿論だけど、画材の発色がやたら鮮明で安定してるのにも驚きます。画材は今のほうが進化してるはずなのに、こんなのどうやって描いたんだろうと思うほど美しい。江戸時代や桃山時代の源氏物語図屏風も併せて展示されてました(こちらも大きくて迫力ありました)が、絵の繊細なタッチは光起のが圧倒的にすごい。

物語の絵巻も素晴らしいけど、鶉(うずら)を描いた絵も良いです。普段は「うずらたまご美味しい!」としか思ってないけど、肉のほうは美味しいのでしょうか?

Japanese Quail

ウズラ - Wikipedia かわいい!(・∀・)

私は一応国文学科卒なので、日本の絵画は大学時代にいろいろ見る機会がありました。
でも印刷物ではない実物を見る機会は貴重なので、展覧会はテンションが上がります。
一般受けしそうな雅なやつも良いけど、それだけじゃないところが面白くて好きです。

関連記事→ 病草紙/眼病の男

源氏物語絵巻はとてもメジャーで、確かに見た目はキレイなのですが、ストーリーを思い出すと「ただしイケメンに限る」としか言いようが無くて、イイ感じに残念です。
大学で源氏物語の勉強をしていた時、このイイ感じの残念さをどう表現したらいいだろうかと悩んでたけど、今なら「ただしイケメンに限る」という言葉がしっくりきます。
当時は無かった言葉なので(・ω・)そう考えると時代の流れってすげー!

「イケメン無罪」は平安時代から健在。
絵巻の美しさからそれを感じ取って、感動するのも楽しいです。

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創建1250年記念 奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝

「創建1250年記念 奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」に行ってきました。
開催会場と期間は以下の通りです。

東京展 2017年4月15日(土)~2017年6月11日(日) 三井記念美術館
大阪展 2017年7月29日(土)~2017年9月24日(日) あべのハルカス美術館
山口展 2017年10月20日(金)~2017年12月10日(日) 山口県立美術館

私は8月16日(水)に大阪展に行きました。

「なんか仏像とか見て癒されたい(´・ω・`)」という、20年前なら決して抱くことのなかったであろう気持ちを抱いて、縋るような気持ちでガン見してきました。
歳を取ると食べ物の好みが変わったり、物の考え方が変わってきたりするものですが、私はかなり短期間でいろいろ大幅に変わってしまったほうだと思います。

同人をやめる数年前に1回死んで生まれ変わったという表現がしっくり来ます。
それでもオタクであることは変わっていないので、きっとこれは私の業なのでしょう。
オタク自体をやめてしまってもおかしくないくらいの衝撃はあったはずなのですが。

それはともかく、西大寺は奈良県奈良市西大寺芝町にある真言律宗総本山の寺院です。



奈良時代に称徳天皇の発願により建立され、東大寺などとともに「南都七大寺」のひとつとして数えられる名刹で、今回の展覧会は西大寺の創設1250年を記念したものです。
西大寺とその一門の真言律宗寺院などに伝わる、国宝や重要文化財が展示されています。

Youtubeでも公式の動画が上がっています。こうして見るとハルカスって厚みが無いな。

ハルカス散歩「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」

ここでも紹介されている「釈迦如来立像」ですが、これはナマで見ると本当に心が無になりました。長時間ボーッと眺めてましたが、これはイイ!
詳しいことは分からないけど、これはイイぞ(・∀・)…美術品に詳しくないけど感動した人って、だいたいこういう気分だと思う。

でも、個人的に最も印象に残ったのは「極楽坊縁起絵巻」です。大阪展では8月27日まで上巻が展示されて、8月29日からは下巻が展示されるというスケジュールになっています。

これは元興寺極楽坊とその本尊である智光曼荼羅図の由来について描いたもので、上巻と下巻があるのですが、私が見たのは上巻の一部です。
行基が朝廷に重用されることを妬んだ智光法師が、急死して地獄に堕とされ、地獄で閻魔王から責められたあと10日後に蘇生し、懺悔して行基に謝罪しに行く場面でした。

そうですね(・∀・)やはりマイナス感情を持つとロクなことがありませんね。
その手の話は2次元にも3次元にも溢れているのに、人は何故「怒らない」ことが難しいのでしょうか?私はもう割れたあとの風船なので何もかもどうでもいいのですが、心が元気な人は怒ったり妬んだりするのも当たり前だと思うのです。だからこそその手の話が生まれるのでしょうが、今の私は元気な人が羨ましい。いや、苦しそうだから羨ましくないかも?

しかもこれ、絵がすごくキレイな状態で残ってるんですよ。
美術館で展示されてる絵図って、ボロボロでほとんど見えなくなってるものもあるけど、キレイなものはキレイなので、どうやって保存してたのか不思議に思うことがあります。
しかも当時はクリスタ素材とか無かったはずなのに、一発描きでめちゃくちゃ上手い。

私はテキトーに絵を描いてる人ですが、こういうのを見ると心を入れ替えそうになります。

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没後70年 北野恒富展 なにわの美人図鑑

「没後70年 北野恒富展 なにわの美人図鑑」に行ってきました。
開催会場と期間は以下の通りです。

2017年6月6日(火)~2017年7月17日(月・祝) あべのハルカス美術館

展覧会の様子がYouTubeで紹介されています。あべのべあが美人画っぽい着物姿で驚きましたが、あべのべあって性別が公表されてないから、女子かもしれないんだな…そうか…

没後70年 北野恒富展 あべのハルカス美術館

北野恒富は、大阪の画壇で明治から昭和にかけて活躍した画家で、美人画で有名です。
絵師なら「自分が美しいと思う女子」を精一杯表現したいという熱意はとても共感できるので、美人画と聞いただけで見るのが楽しみになってしまいます。

明治後期の大阪の画壇は、東京や京都に比べるとややマイナーとされていて、そんな中で北野恒富は「画壇の悪魔派」と揶揄されながらも、改革を起こそうとした…とのことですが、「画壇の悪魔派」なんて、どう考えても誉め言葉としか思えません(・∀・)
言ったほうは悪口のつもりだったのでしょうか?昔の人の感覚は分かりませんね。

北野恒富が描く女性は、パッと見て「きれい」「かわいい」と思うと同時に、何とも言えぬ妖艶さとか、内に秘めたさまざまな感情が感じ取れます。
まさに「可愛いだけじゃないのが、ガールズの約束なの(BY ドキドキ!プリキュア)」を体現していて、これって、マンガオタク絵師にとってもすごい理想だなと思いました。

近代の人なので、「戯れ」のカメラを持った舞妓さんとか、「いとさんこいさん」の着物姿で寝そべってる女子とか、中世の絵画などとは違った現代的な雰囲気があります。
女性の絵以外の作品もやたら色気があるのが、モダンな感じで素敵でした。

個人的に一番印象に残ったのは、高島屋の催事用ポスターです。
絵とは言えデパートのポスターでおっぱい丸出しなのは大丈夫なのか?(もしかしたら現代だとアウトだったのでは?)と疑問に思う間もなく、解説を読んでみると、白い肌&きれいな指先&やさしい目線のこのポスター、当時は貼られた先から盗まれまくったそうです。
客もなんか今の人と変わらない感じで、とても安心しました。

あと、絵ではないけど関連資料の中に「引っ越した時のハガキ」があったのも印象的でした。有名になるとそんなものまで美術館に展示されてしまうんですね。これは本人にとってはビミョーなのでは?と思って確認したくても、もう亡くなっているので無理ですね。

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あべのハルカス美術館のノベルティをもらってみた

あべのハルカス美術館のスタンプカードの特典ノベルティをもらってみました。





美術館ってだいたい行くのが面倒な場所にあるけど、あべのハルカス美術館はいまだかつてない行きやすさなので、ノベルティが無くても通ってたと思います。先日、スタンプが5個になりましたので、スタンプ4個目と5個目のノベルティを合わせて紹介します。

スタンプ4個目がメモ帳(右)で、スタンプ5個目がステーショナリーセット(左)でした。



とてもシンプル!ですが、どちらも消耗品なのでありがたいです。

そうですね、絵や図柄が入ったグッズはミュージアムショップで買えばいいのです。
何事もお金を払わないと潰れるというのは、大人になって一番実感したことです。
芸術でも何でも、見てるだけでお金を払わなければ、いつの間にか無くなってたりします。
無くなってから「あれ好きだったのに」とか言われても手遅れなのです。

開けるとこんな感じ。ステーショナリーセットはボールペンと蛍光ペンと定規ですね。



メモ帳の消費量は結構すごいので、喜んで使わせていただきます(・∀・)

この記事では私がもらったものを紹介しましたが、時期によって品物が変わる可能性もあります。違うものをもらったという人がいたら、何をもらったのかちょっと知りたいです。

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1992年から2015年まで同人活動をしていたオタク女です。同人引退後の高齢オタクってこんな感じ!と、みずから晒していきます。同人はやめましたが、のんびり型月ファンをやったりアニメを見たりしています。
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